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「ハイレゾ対応」と「海外版スマホ」は似ている?ハイレゾ対応という言葉の陥りやすい勘違い

公開日: : オーディオ

Hi-res

ハイレゾ対応=高音質ではない、って知ってますか?

「ハイレゾ」って言葉が浸透してきて一年ちょっとくらい経つのでしょうか。お店でイヤホンやヘッドホンを見ているとき”ハイレゾ対応”っていう言葉を見ると、なんとなーく「あー、こっちのほうが音いいんだ」と思いがちなんですが、実はそれ間違いなんです。

 

まずハイレゾ対応って何なの?

スピーカーやヘッドホン、イヤホンが”ハイレゾ対応”を名乗るための条件として、「40kHz以上を再生できる性能があること」というのがあります。

音を鳴らす機器にはそれぞれに「鳴らせる範囲」というのがあり、ハイレゾブームが起こるまでは一般的には「20kHz」が上限というものがほとんどでした。

なぜか。それは人間の可聴域が一般的に「20kHz」とされているためです。それ以上鳴ったところで聴こえないってことですね。

じゃあなぜハイレゾ対応機器は「40kHz以上」とされているのかといえば、「非可聴域の音も鳴らすことでより音にリアリティと深みが増すから」という理由からなんです。完全な感覚論。ある意味オカルト。

 

で、日本オーディオ協会と、ソニーを筆頭とする各メーカーが「ハイレゾ対応」という言葉を全面に押し出したプロモーションの結果、詳しくない方々が陥ってしまう勘違いがこちら。

ハイレゾ対応の機材でないとハイレゾ音源は再生できないんじゃないの?

答えは完全にNOです。

ハイレゾ音源に使用される可逆圧縮の拡張子(WavやFlac等)を再生できる機材は必要ですが、それが「ハイレゾ対応」となっていなくてもある程度までの音源の再生は可能ですし、使用するスピーカーやヘッドホンが「ハイレゾ対応」でなくても充分にハイレゾ音源を体験することは可能です。なぜかといえば結局「20kHz以上は聴こえないから」です。

極端な話、「ハイレゾ対応」であっても可聴域の表現力に乏しければ高音質なヘッドホンにはなれません。非可聴域を再生できたとして、それで可聴域の音質がまったく変わるなんていうことは起こりえないからです。

逆に、「ハイレゾ非対応」であっても可聴域の表現が素晴らしい機器ならば、CD以上に繊細な記録をされた「ハイレゾ音源」の差を感じることは可能です。

重要なのは「20kHz」までの聴こえている部分です。所詮20kHz~40kHzの音というのはプラスアルファの味付けに過ぎないわけです。

 

100均のイヤホンもある意味ハイレゾ対応といえる

ある専門家は、ダイソーのイヤホンでも40kHzの音を再生できるといいます。イヤホン等のスペック計測の方法というのはいくつかあり、日本オーディオ協会が定めた計測方法でないと「ハイレゾ対応」を名乗れないというだけで実際には40kHzまで再生できる機種というのは多く存在します。それくらい「ハイレゾ対応」という言葉は信憑性の低い言葉なのです。

詰まるところ、「ハイレゾ対応」機器は日本オーディオ協会が承認したかそうでないかの違いに過ぎないということで、機器の持つ質の目安にはあまりならないということですね。そもそもオーディオ文化は全世界に存在しますが海外にはハイレゾなんていう文化自体ないわけですし。

 

ハイレゾ対応と海外版スマホは似ている?

話は変わりますが、海外版スマホは日本においては通信することが電波法により禁止されています。これは「技適マーク」を取得していないためで、この技適マークというのは総務省が承認することで電波法に適した機器であるという証明をするというものです。

ですが、技適マークがない機器が機能として日本で通信できないのかといえばそんなことはありません。むしろスペックとしてはまったく問題なく利用できるものがほとんどでしょう。

これもつまり、海外版スマホが日本で利用できないのは総務省が承認をしていないからであって、機器のスペック如何は関係ないということですね。(もっともこちらは基準ではなく法律ですが…)

そういった意味ではハイレゾ対応と海外版スマホのジレンマというのは似ている部分があるのかな、と思います。

 

最終的には…

イヤホンやヘッドホンを決める目安となるのは「自分が良いと思うかどうか」ですから、あまり言葉に踊らされずに「ハイレゾ非対応」も試聴して決めてみてはいかがでしょうか。

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