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Appleは1トンの金など得ていなかった。

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1トンの金など存在しなかった。

MotherBoardによれば、先日報道された「AppleはiPhoneのリサイクルによって1トンの金を回収した」は誤りだったようです。

 

まず今回の話の出所となったレポートには「2015年に我々Appleはリサイクルプログラムを通して9000万ポンド近くの電気電子機器廃棄物(e-waste)を集めました。これは、過去7年間に我々が販売した商品の総重量の71%です」という記載がされています。

この記載、なぜ「Apple製品」という書き方ではなく「電気電子機器廃棄物(e-waste)」という書き方をしたのでしょう。

それについてはアメリカで電子機器を製造・販売する事業者は、内容に差はあるものの25の州で法律によりリサイクルを義務付けられており、それはその事業者の製品に限らず、e-waste全体に対して義務付けられるという点がポイントです。

つまりAppleが回収したのはiPhoneやiPadなどのApple製品に限らないということ。

 

そしてレポートにはこういった記述もあります。「世界中に存在する160のリサイクル業者と協力した」。

これはどういうことなのでしょうか。

リサイクルを義務付ける法律ではその多くが、対象の事業者が過去に製造・販売した商品の量に応じた規定量のe-wasteをリサイクルすることが求められます。

先ほどの「これは、過去7年間に我々が販売した商品の総重量の71%です」という記述はこの規定に対するものというわけです。

 

そして対象となった事業者の多くは個人のリサイクル業者へそのリサイクル作業を委託するのが通例なのだそう。

つまりAppleは、リサイクルせねばならない規定量以上となる9000万ポンドものe-wasteを自社製品以外も含めて回収し、160の個人のリサイクル業者へそのリサイクルを委託したということになるのです。

 

情報元では、そうなればAppleは1トンの金を得たどころか、リサイクルのために大金を支払ったというのが正しい解釈だろう、としています。

ただし残念なことに、事業者とリサイクル業者の間には厳密な秘密保持契約が結ばれるため、この解釈を裏付けるに足る証拠はでてこないだろうとのことです。

<文:研究員A>

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