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今は亡きジョブズ氏に見せられないAppleの10の現状

ジョブズの功績も今は…?

Appleの創業者である故スティーブ・ジョブズ氏が亡くなってから今年で6年。彼亡き後のApple号はティム・クック氏を船長としてイノベーションを起こし続けている…と言いたいところですが、現在のAppleの状況はジョブズ氏が自身の信念の元に作り上げたAppleという一流ブランドから離れつつあるのではないかということで、cnetに「ジョブズ氏が見たら怒りそうなAppleの現状10選」という記事がまとめられていました。

 

1.Airpods

発売以降、一躍大人気となり、現在も公式ストアでは1ヶ月以上待ちの状態となっているAirpods。Apple的には大成功と言うべき製品のように感じますが、ジョブズ氏は生前、このような言葉を遺していました。

「Bluetoothヘッドホンの問題は、『iPod』を充電するだけでなく、ヘッドホンも充電しなければならないことだ。そんなことは誰もしたくない。それに音質の問題もあり、帯域の高さが足りない。音質はいつか改善されるとしても、ヘッドホンを充電するのは面倒だろう」

さて、Airpodsはどうでしょう。完全独立型のBluetoothイヤホンであるがゆえに充電すべき機器が3つも存在します。技術の発達により音質は改善されてきたとはいえ、充電の呪縛からは逃れられていません。

 

2.iOSのシンプルさからの乖離

「シンプルにするのは、複雑にするより難しいこともある。努力して思考を研ぎ澄ませないと、シンプルにはできない。だが、そこに至ることができれば何だってできるのだから、目指す価値はある」

iPhoneという製品が日本に入ってきた当初、スマートフォンという文化はまだほとんど浸透していませんでしたが、ただ大まかにAndroidとiPhoneで違うと感じたのは「iPhoneの操作は非常にシンプルで直感的」ということ。

ですが現在のiOSは項目数も機能もとにかく詰め込んだ感があり、猥雑に。1つの操作に対する手数も増えてしまいました。

 

3.焦点が定まらない

「的を絞るときに大切なのは、『ノー』と言うことだ」

そもそもiPhoneとは「スマートフォンを再発明する」ことがコンセプトの製品であり、iPhoneを購入したいユーザーはただ本体の容量を選択するのみでした。

ですが現在は容量やカラーバリエーションならばともかく、画面の大きさや機能までを考慮して購入せねばなりません。

また、MacにおいてもMacbook、Macbook Air、MacbookProと、疎い人にはどのような違いがあるのかわからないラインナップからシステム仕様などを元に選択せねばならず、購入までのプロセスにシンプルさは無くなってしまいました。

 

4.iPadの失速

「われわれがやりたいのは、信じられないほど高性能なコンピュータを自由に持ち運べるブックに収め、20分もあれば使い方がわかるようにすることだ」

iPadは発売当初、iPhoneとMacを繋ぐデバイスとして注目され、販売台数も右肩上がりを続けていましたが、ここ数年は急激に失速しています。

確かに現在、タブレット市場全体を通して消費者の興味が離れつつはありますが、では飽和状態を起こしているスマホ市場でもなぜiPhoneは第一線で売れ続けるのでしょうか。

 

5.特定の製品以外のラインナップが古い

「世界最高の製品を作っていても、ゴミのような製品も大量にできてしまう。クズ製品は一掃しなければならない」

常に革新を起こしているはずのAppleですが、ラインナップにはまるで骨董品のような製品も未だに存在します。

iMac、Mac mini、Mac Pro、MacBook Air、Apple TV、そしてiPod。Appleがこれら数年前から進化が止まってしまった製品たちの刷新をする日はくるのでしょうか。

iPhoneに比重を置きすぎている感は否めません。

 

6.致命的なデザインミス

「とても美しいケーキを焼いて、飾り付けに犬の糞を使うようなものだ」

優れた製品もちょっとした油断やミスでとんでもない粗悪品になりえます。

たとえばiPhone用のバッテリーケース。充電中を示すインジケーターは何のために内側に設置したのでしょう。iPhoneを取り付けたら見えません。

たとえばMagicMouse。無線であるならば必須の充電作業。ですがなぜ端子を底面に配置したのでしょう。充電しながら使用できません。

製品の細部にまでこだわってきたAppleらしからぬミスです。

 

7.シンプルの履き違え

「自分たちがやることを誇りに思うのと同じくらい、やらないことにも誇りを持っている」

Macをシンプルに、洗練化させるという目的にはなんの異存もありませんが、コンピュータにおいて外部ポートを1つしか採用しないことが一体誰のためになるのでしょうか。

ユーザーはハブの所持を強いられ、場合によってはハブにハブを繋いだりとシンプルから程遠いモバイルライフを送らねばなりません。

 

8.進化しないSiri

「大切なのは細部だ。細部がきちんとするまで、待つ価値はある」

音声アシスタントSiriの登場は、スマートフォン市場の革命といっても過言ではなかったかもしれません。

その登場から早6年。その間にAmazonのAlexa、MicrosoftのCortana、そしてGoogle NowとSiriを超えた性能を持つ音声アシスタントが続々と登場しています。

ですが未だにSiriは音声認識の制度も低く、できる機能も限られており、使用に堪えないほどではありませんが他に比べても最低限の機能しかないことは明らかです。

 

9.革新よりも他社に劣らないことを優先している

「他人の意見という雑音に、自分の内なる声をかき消されるな」

最近のAppleの動向は、革新を起こして道を切り開くというよりも他社の行なうことを気にしているきらいがあります。

とりわけ、最大のライバルとされるサムスンは「とりあえずやってみて様子を見る」というチャレンジ精神溢れるスタンスを持っていますが、iPhoneの大画面化や防水機能の搭載などAppleはこのスタンスを模倣し、かつ他社の製品に遅れて採用することが多くなりつつあります。

 

10.主力製品の固定化

「それから、もうひとつ」

ジョブズ氏が船長を務めたApple号は、iPodで世界中の音楽のあり方を変えることでAppleをメインストリームへと押し上げ、iPhoneでその地盤を確固たる物として、iPadでそのブランド力を頂点まで引き上げました。

ですが現在のAppleには新たな主力製品を開発できるだけの力を感じません。AppleWatchはスマートウォッチとしては大成功だったかもしれませんが、その存在はiPhoneやiPadありきのもので、主力足りえる製品とは言いがたいでしょう。

 


これらは一方面からの見方に過ぎませんが、確かにジョブズ氏が率いていた時代からはよくも悪くも色々と変化してしまっているようですね。

新製品発表の度に「革新的な機能に欠ける」といわれ続けていますが、Appleがいち早くその評価を脱却し、イノベーションを起こしてくれることを祈りましょう。

<文:研究員A>

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