iPhoneXの新機能「Animoji」、リリース前から商標権侵害で訴えられる





iPhoneX

Apple、他社商標と知っていて無断使用か

現地時間9月12日に行われたイベントにてiPhoneXとともに発表された「Animoji」。フェイストラッキング機能を利用した面白みのある新機能なのですが、iPhoneXの発売前から訴えられてしまいました。

Animojiはメッセージのやり取り内で10秒間まで音声を録音できる機能で、そのときのユーザーの顔の動きをトラッキングして選択したキャラクターが話しているようなアニメーションを構築します。

なかなかユニークな機能ですがなぜ訴えられてしまったのでしょう。

 

問題となったのは「Animoji」というサービス名です。

原告であるアメリカのエンリケ・ボナンセア氏は日本のアプリケーション開発会社、emonster K.K.、社長兼CEOで、2014年にAppStoreにてワシントンの自社「emonster Inc.」名義「Animoji」というアプリを配信しました。そして米国特許商標庁は2015年にこの財産権を正式に認めています。

このAnimojiというアプリはiMessageやメール内で絵文字を動かすことができるというもので、相手方がAnimojiをインストールしていなくても送られた絵文字はアニメーションとしてみることが出来ます。

 

訴状によれば、AppleはAnimojiというものの存在を認識していただけでなく、この商標の売却に応じるよう求めてきたのだとか。もし要求を断れば商標の取り消し請求を行うとも。

実際、Appleは発表会の前日にこの商標の取り消しを求める手続きを開始しています。

実はこの商標には、申請時にワシントンの会社「emonster Inc.」は存在していなかったこと、また今回の原告としてボナンセア氏と連名とされているemonster K.K.社は商標登録時、emonster Inc.とは全く別の企業として存在していたために今回の訴訟を行える立場でなかったことなど、Apple側がAnimojiという名称を勝手に利用したこととは直接的に関係はないものの、登録商標としての問題があります。

ボナンセア氏はこの問題を修正すべく弁護士経由で修正手続きを試みましたが、Appleにより既に取り消し請求が行われたためこれは却下されました。そのため、改めてemonster K.K.社として2014年のアプリ配信時のデータをベースとして「Animoji」の商標登録を申請しているそうです。

 

かなり泥沼化しそうな雰囲気がありますが…発売前にケチがついてしまった新機能「Animoji」。もしかしたら名称が変更されるかもしれません。

<情報元:AppleInsider

<文:研究員A>