TSMC、2019年もiOSデバイス向けチップセットを独占製造





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分散によるリスクヘッジは先送りか

2016年以降、iOS向けチップセットのAシリーズを独占製造している台湾・TSMCですが2019年も他のメーカーを寄せ付けず、単独での製造を行うようです。

 

TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)は世界でもトップの技術を持つメーカー。その優秀な7nmプロセッサ製造技術にはIntelなどの名高い競合でも追いつくことができていません。

過去、AppleはTSMCとサムスンにプロセッサの製造を依頼していました。

ところがiPhone6s/6sPlusのときにサムスン製とTSMC製で消費電力に誤差ではすまない差が発生、大きな話題に。そしてそれ以降、翌年のiPhone7からはTSMCの独占受注となっています。

 

しかし、iOSデバイスの性能を最上級に維持するために最高の技術を持つサプライヤーに依頼をすることはなんら不思議なことではありませんが単独での製造について回るリスクについてはかねてより懸念の声が上がっています。それは単独発注をしているメーカーにトラブルが起きるとデバイス自体の生産が止まってしまうという点。

もちろんAppleはこの点を深く認識しており、基本的にパーツの製造から組み立てまでそれぞれを複数のサプライヤーに依頼しています。しかし最重要パーツとも言えるメインチップセットはそのリスクを回避できていないのです。そして少なくともこの状況は2020年まで続くと見られています。

TSMC側としてもその事業のうち75%がAppleに依存していることから注文を切られないよう躍起になっているわけですが、それでもトラブルは突然起きるもの。

並び立てるメーカーが存在しないとはいえAppleには「今年はiPhoneが発売できません」なんていうことにならないように何らかの対策をしてほしいものです。

 

<情報元:DigiTimes

<文:研究員A>