株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)が全国の乗降者数上位300駅を対象にした調査を実施し、大手携帯キャリア3事業者のLTE/4Gの通信速度を調べた。
計測には各キャリアより発売したiPhone6Sを使用。結果、iPhone6Sでのデータ通信においてダウンロード速度はSoftbankが首位、アップロード速度ではdocomoが首位となった。
◆下りは44.96MbpsでSoftbankに軍配
今回の調査場所となった全国300の駅ではその全てでLTE/4Gが利用できた。
その300駅での測定結果の平均値を割り出しまとめる、というのが今回の調査の趣旨である。
ダウンロード、アップロードそれぞれに測定した結果が図1である。
Softbank:44.96Mbps
au:42.35Mbps
docomo:35.25Mbps
となった。
ダウンロード速度はWebブラウジングや動画コンテンツの閲覧等に際しては速度が速いほど有利となる。
SoftbankではプラチナバンドLTEを含む同社LTEネットワークの拡大に加えて「Softbank 4G」を加えた2層通信が可能となる「Hybrid 4G LTE」を強化した結果として今回の首位という結果に至ったのであろうと日経BPコンサルティングは分析する。
docomoではiPhone6Sの発売に合わせて最速262.5Mbpsとなるサービスを開始しているものの、提供地域が限定されていることから今回の調査では惜しくも首位とはならなかった。しかし、このサービスが拡充されれば今後、他を大きく引き離すことも考えられるだろう。
■上り最速は13.09Mbpsでdocomo
一方、アップロード速度は図2のとおり、
docomo:13.09Mbps
Softbank:12.91Mbps
au:5.73Mbps
でdocomoが首位となった。
しかしながらSoftbankとの差は0.18Mbpsとわずかであるため、今回の調査結果に基づけばデータ通信がより快適に利用できるのはSoftbank回線であるといえるだろう。
株式会社日経BPコンサルティングHP:http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/